対立仮説

検定の際に立てられる相反する二つの仮説の一つで、もう一つを帰無仮説という。帰無仮説と対立仮説の区別については、本によっていろいろな説明がされていて今一 つわかりにくい。帰無仮説は単純仮説で対立仮説は複合仮説だとか、帰無仮説は「関係がない」というタイプの仮説で対立仮説は「関係がある」というタイプの 仮説だとか。でも、実はこういったことは、検定が使われる状況とか技術的な制約とかによってたまたまそうなっているにすぎず、純理論的には本質的ではない。純理論的に本質的な差は、帰無仮説は棄却される確率(第一種の過誤の確率)を有意水準で厳しく制御されるのに対し、対立仮説はそうではないという点にある。

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